祈りと共に成長するロザリオ
聖公会のロザリオ(アングリカン・ロザリー)は、祈る人のオリジナルのお祈り、特に短い祈り(射祷)を繰り返すため、また、黙想の際に祈りに注意を向け続けるために用いられ、イエス様の生涯をあらわす33の珠からなるロザリオです。
このロザリオを売っているお店はほとんどありませんので、今回、ロザリーマリアさんに作っていただけて感無量です。
島の作業所の方と、本山さんが削ってくださった椿のビーズからは、椿オイルのふんわりとした落ち着く香りがします。わたしも椿オイルを買い、塗ってみましたら、艶が出てしっとりとした優しい指あたりのロザリオになりました。鎖がだんだん金色になるのも、ロザリーマリアさんのロザリオの好きなところです。
ビーズの形や削り具合の個性が、祈りに注意を向ける手助けになってくれます。今回、オーダーメイドということで、ビーズの大きさもわがままを聞いてくださいました。とくに、樹皮ありのビーズは、注文の大きさに合った枝を削る大変手間のかかる作業だっただろうと想像します。
作ってくださった人々のやさしさ、木のぬくもり、長崎の椿の木があらわす殉教者の祈りの力を感じるロザリオです。
木のロザリオの魅力は、祈り込めるごとに味わいを増していくところです。これからもこのロザリオを大切にして、私の祈りも、このロザリオも味わい、深みを増していきますようにと願います。
感謝します。